
今回は、2025年に20億円以上の資金調達を行った注目スタートアップ3社をご紹介します。紹介する企業は以下の3社で、事業内容や2025年の資金調達概要について簡潔にまとめています。今後さらに注目が集まることが予想されるため、ぜひ最後までご覧ください。
- Cellid株式会社
- ブルーモ証券株式会社
- Manabie Pte. Ltd.
Cellid株式会社:20億円を調達した、次世代ARグラス開発スタートアップ

1社目は「Cellid株式会社」(以下、Cellid)です。
Cellidは通常のメガネのように軽量でスタイリッシュなデザインを保ちながら、フルカラー映像を映し出す次世代AR
グラスを開発しています 。さらに、リアルタイムで環境を認識する空間認識エンジンも提供しており、建設や製造業
など多様な分野での活用が進められています 。

Cellidは2025年2月6日、日本政策投資銀行をリード投資家として総額20億円の資金調達を実施しました 。この調達により、累計資金調達額は約52億円に達しています 。本資金調達は以下の企業が共同で設立したCVCファンドを引受先とした第三者割当増資によって行われており、Cellidは各業界から多くの注目を集めています。
【引受先一覧(敬称略)】
- 株式会社日本政策投資銀行
- モアマネジメント株式会社
- KVIF-Ⅰ投資事業有限責任組合(有限責任組合員:京セラ株式会社、無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)
- 15th Rock株式会社
- 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
Cellidについて詳しく知りたい方は、こちらから個別記事をご覧ください。個別記事では、同社の事
業内容や市場動向、AR技術がもたらす未来について詳しく解説しています
ブルーモ証券株式会社:シリーズAで20億円調達、米国株資産運用アプリ「Bloomo」を提供するスタートアップ

2社目は、ブルーモ証券株式会社(以下、ブルーモ証券)です。
ブルーモ証券は、「投資をみんなのものに」というミッションのもと、誰もが気軽に米国株やETFで資産運用
を始められるスマートフォンアプリ「Bloomo(ブルーモ)」を開発・提供しています 。アプリ上で簡単に
本格的なポートフォリオ運用ができる点や、0.0001株単位からの少額投資対応、著名投資家のポートフォリ
オをコピーできる機能、自動リバランスやNISA最適化機能など、革新的な資産運用体験を提供している点が
大きな特徴です 。

ブルーモ証券は2025年3月20日、シリーズAラウンドで総額20億円の資金調達を実施しました 。この調達により累計資金調達額は約28.5億円に到達しています 。今回のラウンドでは、以下のような国内外の著名なベンチャーキャピタルが出資に参加しており、ブルーモ証券に対する高い期待が伺えます。
【出資企業一覧(敬称略)】
- グローバル・ブレイン
- ANRI
- Spiral Capital
- Portage Ventures
- MUFG Innovation Partners
- Angel Bridge
- 住商ベンチャー・パートナーズ
- Scrum Ventures
ブルーモ証券について詳しく知りたい方は、こちらから個別記事をご覧ください。個別記事では、事業内容や成長の背景、そして同社のサービスがなぜ今の日本市場に必要とされているのかについて詳しく解説しています 。
Manabie Pte. Ltd.:シリーズBで33億円調達した、シンガポール発の教育DXスタートアップ

Manabie Pte. Ltd.(以下、Manabie)は、テクノロジーと人的支援を組み合わせた教育DXプラットフォームを提供
するスタートアップです 。テクノロジーの力で学校教育の現場を効率化し、教師が生徒に向き合う時間を
創出するとともに、AIを活用した個別最適化学習で学習効果の最大化を目指しています 。

Manabieは、2025年4月30日付でシリーズBラウンドにおいて総額約33億円(約23百万ドル)を調達しました 。
このシリーズBでは政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(JIC VGI)が
リード投資家を務め、累計資金調達額は約60億円に達しています 。
【引受先一覧(敬称略)】
・リード投資家: JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
・他の引受先:
- 三菱UFJキャピタル株式会社
- ヒューリック株式会社
- 株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)
- その他、国内外の大手教育機関や教育企業の創業者
・既存投資家:
- Globis Capital Partners
- Genesia Ventures
- 千葉道場ファンド
Manabieは今回調達した資金を主にプロダクト強化とグローバル展開に充てる予定です。こうした明確なビジョンと実績を持つManabieには投資家からの期待も大きく、グローバルな教育DXへの挑戦をリードする存在として注目されています。
Manabieについて詳しく知りたい方は、こちらから個別記事をご覧ください。個別記事では、同社の事
業内容や資金調達動向、市場規模などについても詳しく紹介しています 。
まとめ
今回は、以下の3つのスタートアップについて紹介しました。
- Cellid株式会社
- ブルーモ証券株式会社
- Manabie Pte. Ltd.
いずれの企業も2025年に大規模な資金調達を達成しており、それぞれの領域で今後の活躍が期待されています。
New Venture Voiceでは、この他にも注目スタートアップの情報を多数紹介しています。
国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。