最終更新日 25/10/01
国内スタートアップ

【株式会社ユビレジ】導入数4万アカウント超!iPadクラウドPOSレジの先駆者ユビレジ|15周年の歩みと成長戦略

DXIT
Share this post
(引用:公式HP

店舗ビジネスを営む多くの経営者や現場で働く方々にとって、日々の運営における業務効率化やデータ活用は、もはや避けて通れない課題ではないでしょうか。 特に、近年では人口減少や少子高齢化による深刻な労働力不足が問題となっており、飲食業界をはじめとする店舗ビジネスではタブレット型レジが大きな注目を集めています。

今回ご紹介するのは、そんなタブレット型レジのパイオニアである株式会社ユビレジ(以下、ユビレジ)です。 同社は、初代iPadが日本で発売された間もない2010年、まだタブレット端末のビジネス活用が一般的ではなかった時代に、世界で初めてiPadをレジに採用しました。そこから徐々に知名度を広げ、現在では約42,000アカウントに導入されています。

本記事ではユビレジの創業背景や提供するソリューションについて詳しく紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。

事業内容:クラウドPOSレジ「ユビレジ」

株式会社ユビレジが提供する中核サービスは、iPadを活用したクラウドPOSレジシステム「ユビレジ」です。

POSとは、「Point Of Sale(販売時点情報管理)」の略称で、商品が販売された瞬間の情報を記録・集計するシステム全般を指します。そしてそのような機能が搭載されているレジが、POSレジです。その中でもクラウド型POSレジは、従来のPOSレジと同様の機能をもちながら、クラウドを通じて、売上データを管理できる点が特徴です。

つまり「ユビレジ」とは、タブレット型で簡単に操作でき、販売時点の情報を記録・集計するとともに、クラウドを通じて、売上データを管理することができるという新しい形のレジなのです。


また「ユビレジ」は、SaaSSoftware as a Service)型のサービスとして提供されており、iPadとインターネット環境があればどこでも利用可能という点も特徴の一つです。

創業背景

創業者である木戸啓太氏は、元々不動産系のビジネスを開始する予定でしたが、iPadがリリースされた際「今後、間違いなくビジネス用途として活用される」と思い方向転換し2010年8月に、iPadを活用したPOSレジ「ユビレジ」をリリースしました。

創業当初は、タブレットを業務に活用することへの理解が少ない中で、iPad POSレジの有用性を地道に伝えながら、個人店や小規模展開の店舗を中心に導入店舗を増やしていきました。 技術的な課題はもちろん、店舗側のITリテラシーの差や、導入後のサポート体制の構築など、パイオニアならではの多くの困難を乗り越えてきました。

そして、常に顧客の声をサービス改善に活かし、市場の変化に対応してきたユビレジは、2024年創業15周年を迎えました。これを機に、新たな成長戦略として「クラウドPOSエンタープライズ領域No.1」を掲げ、大規模チェーン市場を見据えた「ユビレジ エンタープライズ」の展開を通じて、エンタープライズ領域の強化を進めています。

ユビレジが解決する課題は主に以下の3つです。

  • 複雑な売上管理
  • 売れ筋や傾向を把握できない分析不足
  • データに基づかない属人的な経営

ユビレジを導入することで、臨時での売上状況の把握注目商品の分析客層ごとの購買動向の冷静な判断などが可能になるため、勘や経験に頼っていた経営から、データに基づいた戦略的な経営に移行できるのです。

独自性と差別化ポイント

ユビレジの大きな独自性は、iPad POSレジの国内パイオニアとしての豊富な実績とノウハウにあります。2010年のリリース以来、継続的な機能改善とユーザーのフィードバックを重ねてきました。特に、以下の点において優れています。

  • 誰でもすぐ使えるカンタン操作:
    誰でもすぐに使いこなせるインターフェースは、導入時の教育コストを削減し、スタッフの負担を軽減します。
  • 豊富な連携サービス:
    売上・利益向上のための連携サービスを数多く用意されており、業種業態・店舗数にあわせた機能も充実しています。また、多様な業種にも対応しており、飲食店、小売店、サービス業など、業種に特化した機能や設定があるため、ユーザーごとのニーズに応えることが可能です。

ターゲットユーザーとメリット

ユビレジは、以下のような悩みを持っている店舗経営者や店舗責任者に特におすすめです。

  • DX推進に課題を感じている:
    店舗で利⽤する基幹システムや会計システム、売上・仕⼊管理 ASP などさまざまなシステムとの連携ができるようになっているため、最新のテクノロジーで店舗業務を効率化することが可能です。
  • データ活用に興味があるが、何から始めたらいいかわからない:
    導入するだけで業務効率の向上データに基づいた経営コスト削減顧客満足度の向上などを行ってくれるため、簡単に経営改善を行うことができます。もしITに不安があっても導⼊コンサルタントが最後までしっかりサポートし、導⼊後もメールや電話で各種サポートを⾏ってくれるため安心です。
  • POSレジを基幹システムや業務システムと連携させたい:
    「ユビレジ エンタープライズ」は、クラウドPOSレジ「ユビレジ」をベースに、基幹システムや外部業務システムとの連携、複雑な業務要件への対応など、大規模チェーンに求められる高度なニーズに応えるエンタープライズ向けソリューションです。
    初期導入コストを抑えながら、業務効率化や売上向上、データに基づいた経営戦略の実行までを実現する、企業のビジネスインフラとして活用することが可能です。

POSレジ以外の店舗DXプロダクト

ユビレジは、中核となるPOSレジ機能だけでなく、店舗運営をさらに最適化する関連プロダクトを多数展開しています。

  • ユビレジ ハンディ:
    こちらは、iPhoneやiPod touchをハンディ端末にできるオーダーエントリーシステムです。オーダー入力から会計、厨房連携までをスムーズに進められるため、飲食店のオーダーミス削減や配膳時間の短縮に大きく貢献しています。
  • ユビレジ QRオーダー&決済:
    こちらは、お客様のスマートフォンでQRコードを読み取り、注文から決済ができる店内モバイルオーダーと決済のシステムです。スタッフの負担を軽減し、人手不足を解消するだけでなく、お客様にとっても自分のペースで注文できる快適性を提供します。
  • ユビレジ在庫管理:
    こちらは、アプリとクラウドで在庫管理・注文業務をサポートするシステムです。小売店や飲食店における複雑な在庫管理をクラウド上で一元化します。その間での在庫数の把握、自動発注アラート、棚卸し機能などにより、食品ロスや過剰在庫のリスクを軽減し、利益率向上に貢献します。
  • ユビレジ for Salesforce:
    こちらは、Salesforce専用のクラウドサービスです。POSレジの会計データや店舗情報などをSalesforceへ取り込み、顧客情報や会計情報を管理、レポート作成を実現します。

これらのプロダクト群が連携することで、ユビレジはレジシステムだけでなく、運営店舗全体のデジタル化を強力に推進するプラットフォームとして機能しています。

最新ニュース

「キャッシュレス導入まるごと応援キャンペーン」10/31まで実施

ユビレジは、2025年8月にサービス開始から15周年を迎えたことを記念して、初めて「ユビレジ」を導入する店舗を対象とした「キャッシュレス導入まるごと応援キャンペーン」を、2025年8月1日から10月31日まで実施しています。新規でクラウドPOSレジ「ユビレジ」とキャッシュレス決済の導入を検討されている店舗を対象に、導入コストを抑えてスタートできるプランが用意されています。
店舗運営の効率化とキャッシュレス対応を一度に叶えられるため、気になった方は詳細をチェックしてみてください。

【キャンペーン概要】
対  象
:キャンペーン期間中、「ユビレジ」を新規で導入される方
実施期間:2025年8月1日(金)〜10月31日(金)
詳  細こちらをご覧ください

15周年記念ページを開設

クラウドPOSレジ「ユビレジ」が2025年8月にサービス開始から15周年を迎えたことを記念し、ブランドの歩みや想いを紹介する「15周年記念ページ」を公開しました。
「15周年記念ページ」では、クラウドPOSレジ「ユビレジ」のこれまでとこれからに関するブランドストーリーを展開するほか、飲食業界と「ユビレジ」のあゆみの紹介、導入顧客の皆様からのお祝いメッセージなどを通して、15年間の軌跡を振り返っています。気になった方はぜひこちらをご覧ください。

「ユビレジQRオーダー&決済」の決済機能を刷新

ユビレジは、飲食店内のモバイルオーダーシステム「ユビレジ QRオーダー&決済」の決済機能を刷新し、2025年8月6日より提供を開始しました。今回のリニューアルによって、より多様なスマートフォン決済への対応が可能となり、来店するお客様には注文から会計までをスマホで完結できる利便性を、店舗側にはレジ業務の負荷軽減とオペレーションの効率化を提供します。

<リニューアルにより対応可能な決済手段>
● クレジットカード(Visa/Mastercardなど)
● PayPay
● 楽天ペイ
● d払い
● au PAY
● メルペイ

市場規模:拡大するクラウドPOSレジ市場とユビレジの立ち位置

(引用:矢野経済研究所

国内のPOSターミナル市場は、コロナ禍において投資を控えていた流通小売業各社がシステムへの投資を再開したことが影響し回復をみせた結果、2022年度のPOSターミナル市場は、メーカー出荷台数は前年度比106.4%となる96,773台となりました。しかし、メーカー出荷金額では前年度を下回る376億3,900万円(同94.0%)となっています。2023年度はさらに回復傾向が顕著となり、出荷台数は107,837台(同111.4%)となりました。また昨今のインフレ傾向およびPOS端末のセルフ化による製品単価の上昇が影響し、出荷金額でも452億2,100万円(同120.1%)となっています。

2026年度と2027年度には大手コンビニエンスストアチェーンのシステム更新による、POSターミナル入れ替え需要が生じる見込みで大幅増が予測されています。コンビニのPOSシステムは前回も3大チェーンがほぼ同じ時期に一気に入れ替えたため、次回もほぼ同じような時期に一度に需要が集中する見通しです。
​そのため、出荷台数は2026年度が135,337台(前年度比120.0%)、2027年度は175,938台(同130.0%)に拡大を予測されており、出荷金額では2026年度が514億2,800万(同120.0%)、2027年度は703億7,500万(同136.8%)になると予測されています。このような市場の拡大とともにユビレジもますます事業を拡大していくことが予想されるため、今後の動向から目が離せません。

会社概要

  • 会社名:株式会社ユビレジ
  • 所在地:東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目51-10 PORTAL POINT HARAJUKU
  • 設立年月日:2009年9月
  • 代表者名:代表取締役 木戸 啓太
  • 公式HP URL:https://ubiregi.jp/

まとめ

クラウドPOSレジ「ユビレジ」のサービス提供開始から15年を迎え、「クラウドPOSエンタープライズ領域No.1になる」という新たなビジョンを掲げた株式会社ユビレジは、大規模店舗の複雑なニーズにも対応し、より多くのサービス産業をデジタル化の波に乗せていくことでしょう。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社ユビレジのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

目次に戻る

タイトルとURLをコピーしました