
YouTube発の人気番組「令和の虎」は、起業家が自身のビジネスプランを投資家に直接プレゼンし、出資を獲得するリアリティ番組です。情熱ある挑戦者たちの姿に刺激を受け、実際にこの番組をきっかけに成長を遂げたスタートアップも少なくありません。
本記事では、「令和の虎」に登場し注目を集めた以下の3社を紹介します。家庭の衛生管理から中小企業のDX支援、そして働き方改革まで、異なる分野で社会課題に挑む企業たちの革新を見ていきましょう。
- 株式会社cadre――家庭の衛生をテクノロジーで支える革新家
- 株式会社Seppia――中小企業のアナログ業務を“誰でも使えるDX”で革新
- 株式会社アンドエーアイ――働き方改革を支えるクラウド勤怠管理「カンリル」
株式会社cadre――家庭の衛生をテクノロジーで支える革新家

株式会社cadre(カドレ)は、電解技術を活用したコードレス食品洗浄器など、暮らしを快適にする家電を開発するスタートアップです。水と電気でオゾン水を生成し、入れるだけで数分で野菜や果物の農薬や細菌を除去できるこの製品は、家庭の衛生管理を手軽にアップデートします。
2022年創業の同社は、「テクノロジー・データ・デザインの力で生活を豊かにする」をミッションに掲げ、
「令和の虎」出演時には、見事希望額1千万円を達成しました。デザイン性の高い家電開発にも力を入れヘアドライヤーではグッドデザイン賞も受賞しており、今後は国内外での展開を視野に、家庭用家電の新しいスタンダードを築こうとしています。
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株式会社Seppia――中小企業のアナログ業務を“誰でも使えるDX”で革新

株式会社Seppia(セッピア)は、中小企業向けにノーコードで業務をデジタル化できるSaaS「Seppia」を提供しています。見積書や日報、契約書など、紙やExcelに依存した現場業務をそのままクラウド上に再現できるのが特徴です。IT知識がなくても使いやすく、導入支援までワンストップで対応できる点が評価されています。
2024年、「令和の虎」に出演した際には志願額500万円に対し、投資家全員から合計2,500万円の出資オファーを獲得する“パーフェクトALL”を達成。放送後は問い合わせが殺到し、サービスの認知度が一気に拡大しました。
自己資金で黒字経営を実現してきたSeppiaは、“現場主導のDX”を掲げ、使いやすさとコストの両立を追求しています。デジタル化が遅れる中小企業にとって、業務効率化の強い味方として存在感を高めています。
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株式会社アンドエーアイ――働き方改革を支えるクラウド勤怠管理「カンリル」

株式会社アンドエーアイ(And-AI)は、中小企業向けクラウド勤怠管理システム「KANRIL(カンリル)」を展開しています。パソコンやスマホだけで打刻ができ、月額2,980円〜という低コストが魅力です。紙のタイムカードやExcel集計に頼ってきた中小企業が、簡単にクラウド化へ移行できる仕組みを提供しています。
働き方改革や2024年の労働時間規制に対応しやすいことも評価され、現在導入企業が急増中です。代表の西真央氏は「令和の虎」に出演し、希望額500万円の満額出資を獲得しています。放送後は契約社数が約1.5倍に増加し、動画再生数も大幅に伸びるなど、知名度アップの成功例となりました。
現在はAI技術を活用した機能拡張にも取り組み、バックオフィス全体の効率化を目指しています。小規模企業でも導入しやすい勤怠管理ソリューションとして、今後の成長が期待されます。
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まとめ
「令和の虎」で紹介された3社はいずれも、現場の課題に寄り添いながら、テクノロジーで解決策を提示する企業です。番組を通じて出資と注目を集めたこれらの企業は、今後のスタートアップシーンを牽引する存在となるでしょう。
New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。
今回紹介した三社のように国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

 
  
  
  
  



 
             
             
             
            