
日本の企業の約99.7%を占める中小企業では、いまだに紙やExcelによる業務運用が中心となっており、見積書、契約書、日報、申請書類などが個別に管理されています。これにより、属人化やミスの発生、情報の非共有といった課題が慢性化し、生産性の低下や競争力の減退を引き起こしています。
さらに、IT人材の不足や導入コストへの懸念から、業務デジタル化が進んでいない企業も多く、「システムを入れても難しくて使いこなせない」「ITに詳しい人材がいない」「まず何から始めればいいか分からない」といった声が現場から上がっているのが現状です。
このような社会課題に正面から向き合い、「だれでも、かんたんに、すぐ使える」業務デジタル化ツールを目指して開発されたのが、株式会社Seppia(以下、Seppia)のノーコードSaaS「Seppia」です。同社は、アナログ業務に寄り添いながら、業務効率化と情報の一元管理を提供することで、日本のIT格差の是正をミッションに掲げています。
事業内容:紙やExcelの業務をそのままクラウドへ

「Seppia」は、「日本のIT格差をなくす」をモットーとし、すべての企業が技術革新の恩恵を受けられる未来を実現する会社です。業務帳票や申請書など、紙・Excelベースで運用されている社内業務を、ノーコードでクラウド化できるSaaSサービスです。最大の特長は、ITに不慣れな利用者でも、現行の業務フローをほぼ変えずに導入・活用できる点にあります。
あらかじめ用意された機能パーツ(例:入力フォーム、承認機能、帳票出力、通知設定など)を、顧客ごとの業務内容に合わせて組み合わせることで、スピーディかつ柔軟なシステム構築が可能になります。開発・設計はSeppia側が担当し、クライアントは「こういう業務をクラウド化したい」という相談をするだけで済みます。
解決する課題
このような、多くの企業でシステム導入が進まない背景には、以下のような課題があります
- 受託開発は高額かつ時間がかかる
- 不要な機能の追加で肥大化しやすい
- 社内にITスキルや業務設計の知見が不足
- コンサル依頼でもコストが大きく、現場に浸透しにくい
こうした課題に対して、「Seppia」は豊富な機能パーツを用い、無駄を省いた最適なシステムを迅速・低コストで構築します。開発・設定はSeppia側が担当し、導入企業側の工数は最小限。見積前に個別の画面イメージを提供するため、導入後のイメージが明確です。
<Seppiaの強み>
- 導入ハードルが低い: システムの設計・構築はSeppia側が実施。導入企業側に手間はかかりません。
- 見積前に画面イメージ提示: 個別提案型で導入後のイメージが明確。
- データ出力・連携が自在: 帳票・グラフ作成や他社システムとの連携も可能。
<対応可能な業務カテゴリ例(抜粋)>
- 顧客・案件・契約・原価・資産・売上・請求などの各種管理
- 社内業務(名簿、入退社、アンケート、指示通達、掲示板)
- プロジェクト・作業・計画・評価などの進捗/人事管理
- 各種帳票作成・補助金申請書対応・リアルタイム集計 など
また、入力データは自由に成形可能で、オリジナル帳票の出力、グラフ生成、他社システムとの連携も柔軟に対応しています。
サービス導入まで

- お問い合わせ(無料):まずはメールでお気軽にご連絡ください。ご利用予定の業務シーンを共有いただけるとスムーズです。
- 初回ヒアリング(約30分):Zoomまたは対面で実施。現状の課題や検討中の内容を伺います。
- 画面制作・確認(最短3営業日):ヒアリング内容をもとに、お客様専用の画面を作成。動作確認や修正依頼も可能です。
- お見積り提示:確認済みの画面・仕様を基に、正式なお見積りをご案内します。
Seppiaでは、お客様に安心してサービスをご検討いただけるよう、初回のヒアリングから画面提案、動作確認、見積提示に至るまで、すべてのプロセスを丁寧かつ分かりやすくご説明しています。ヒアリングはZoomや対面で柔軟に対応しており、お客様の業務内容やお悩みをじっくり伺った上で、最適なご提案を行います。ご契約前には、実際の業務フローに沿った個別画面をご確認いただくことで、イメージとのズレがないか、使いやすさはどうかをご自身の目でしっかりご判断いただけます。もちろん、ご契約までは一切費用は発生しません。初めてのシステム導入に不安をお持ちの方でも、安心してご相談いただける体制を整えています。
料金プラン

Seppiaは、良質なシステムを低コストでスピーディに提供しています。
簡易的なExcel1シートのシステム化は¥50,000~、都度見積まで幅広いプランを用意しています。詳細は公式ホームページをご覧ください(公式HPはこちら)
「令和の虎」出演後の影響

株式会社Seppiaは、2024年4月にYouTube番組「令和の虎」に出演しました。共同代表の深沢氏・松田氏がSeppiaの事業をプレゼンし、志願額500万円に対して、全ての投資家から合計2,500万円のオファーを獲得(=パーフェクトALL)。視聴者からも大きな反響があり、放送後には130件超の問い合わせが殺到、そのうち118件が導入検討に至った実績があります。
株式会社Seppiaは、2021年に創業後、ベンチャーキャピタルからの資金調達を受けずに黒字化を達成した希少なスタートアップでもあります。代表も、エクイティでの資金調達をしていない上にすでに黒字化しているため、思い切った式決定をすることができる点が強みだと語っています。
- 引用元URL:https://www.wantedly.com/companies/company_6901676/about
- 「令和の虎」YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=vtpHD7WODCk
市場規模:ノーコードSaaSと業務DX市場の成長性

ノーコード・ローコード開発ツール市場は、近年急速に拡大しており、2023年時点の市場規模は約1,261.7億円、2025年には約1,939.7億円に達する見込みです。背景には、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進や、クラウドサービスとの高い親和性、そして非エンジニアでも業務アプリを開発・運用できるツールへのニーズの高まりがあります。
特に、業務効率化やコスト削減を目的とした中小企業での導入が増えており、ノーコードSaaSはその実現手段として注目されています。一方で、「導入を検討しているが時期は未定」という企業が約5割を占めており、ツールの活用方法や導入効果を具体的に提示できるかどうかが、今後の市場成長を左右する要因となっています。
会社概要
- 会社名: 株式会社Seppia
- 所在地: 東京都世田谷区北沢3-27-14
- 設立年月日: 2021年9月1日
- 代表者名: 深澤 晴、松田 洸樹
- 事業内容:業務管理システム「Seppia」の開発、提供
- 公式HP URL: https://3s.care
まとめ
「現場に寄り添うDX」という言葉が象徴するように、株式会社SeppiaはITに詳しくない人々の立場に立ち、無理なく業務を効率化できるノーコードSaaS「Seppia」を提供しています。
コーディング不要、低価格、既存業務フローを崩さない構築方式は、特に中小企業やアナログ業務が根強く残る業界にとって、非常に大きなメリットとなります。自己資金による黒字経営という堅実な経営姿勢も魅力であり、今後の拡大フェーズでは、より多くの“IT後進企業”に変革の種をまくことになるでしょう。
New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。株式会社Seppiaのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。