最終更新日 26/04/14
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【株式会社AIセキュリティソリューションズ】「QuickCheck」でセキュリティチェックシートを自動化

AIITセキュリティ
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(引用:PR TIMES

クラウド/SaaS企業は、大企業との取引で「セキュリティチェックシート(質問票)」への回答を求められます。項目が多く形式もバラバラなため、回答が遅れると商談が停滞し、開発担当が本来業務を圧迫されがちです。

今回紹介する株式会社AIセキュリティソリューションズ(以下、AIセキュリティソリューションズ)は、AIによる一次回答と専門スタッフのレビューを組み合わせる「QuickCheck」の提供によって、この負担の削減に貢献しています。

本記事では、株式会社AIセキュリティソリューションズの事業内容や資金調達動向、市場の規模等について詳しく紹介します。

事業内容:セキュリティチェックシート効率化サービス「QuickCheck」

(引用:公式HP

AIセキュリティソリューションズは、セキュリティチェックシート対応に特化した回答支援サービス「QuickCheck」を提供しています。こちらは過去に回答済みのチェックシートやセキュリティリファレンスをAIに学習させ、新規シートに対して一次回答を自動提案するというシステムです。回答案に加えて根拠となる過去回答も提示されるため、レビュー(最終確認)に必要な手戻りを減らしやすい設計となっています。

特に注目すべき特徴は「AIだけで終わらせない」という点です。セキュリティの専門知見を持つスタッフがレビューするハイブリッド体制を採用し、エンタープライズ提出レベルの品質を担保するとしています。
さらに、複数プロダクト企業向けに製品別で学習データを分けられる機能や、監査対応で重要になる操作ログ(ログイン状況、アップ/ダウンロード、回答生成、編集などを自動記録し、CSVで書き出し可能)も提供。これにより、単なる効率化にとどまらず、エンタープライズ企業が求める「管理の透明性」や「説明責任の担保」といった一歩踏み込んだニーズにも対応しています。

本サービスは、BtoBのSaaS企業やマルチプロダクト企業、エンタープライズ取引を伸ばしたいスタートアップに最適です。従来は数週間を要していた回答作成が数営業日に短縮された事例や、最短即日〜数営業日で納品できるとする体制も公表されており、成長局面で“開発と営業のスピード”を守りたい企業ほど費用対効果を出しやすいでしょう。

累計23.5億円調達のSaaS企業が『QuickCheck』を導入

(引用:PR TIMES)

AIセキュリティソリューションズは、AIによるセキュリティチェックシート自動回答・支援サービス「QuickCheck」が、累計23.5億円の大型資金調達を実施し、グロースフェーズにあるSaaSスタートアップ企業に正式導入され、初回納品を完了したと発表しました。

累計23.5億円の資金調達を実施した当該スタートアップは、エンタープライズ取引の急増に伴い、膨大な「セキュリティチェックシート」への対応が大きな課題となっていました。CTOやリードエンジニアが回答業務に忙殺され、開発遅延や営業リードタイムの長期化を招いていましたが、「QuickCheck」の導入により以下の成果を実現しました。

「QuickCheck」選定の3つの決め手

  • 高品質な回答担保: AIと専門スタッフのレビューを組み合わせることで、大手企業の厳格な審査基準をクリアする精緻な回答を実現。
  • コア人材の解放: 回答業務を外出しし、CTOやエンジニアが「プロダクト価値向上」や「IPO準備」などの本来業務に集中できる環境を構築。
  • 内部統制の強化: 操作ログ機能により、IPO準備期に不可欠な監査対応やガバナンス要件(ISMS等)も同時に充足。

導入成果と展望

導入後、セキュリティ審査の対応期間が大幅に短縮され、大型案件の受注率向上と商談サイクルの加速を達成しました。同社は、今後もIPO準備企業やレイターステージの企業へ高品質なAIソリューションを提供し、日本企業の成長を支援していくと述べています。

市場規模:セキュリティオートメーション市場、2032年には303億ドル規模に達する見込み

(引用:https://www.gminsights.com/ja/industry-analysis/security-automation-market)

GMIの調査によると、セキュリティオートメーション市場は、AIによるデータ分析とワークフローの自動化を背景に急成長を遂げており、2032年には303億ドル規模、年平均成長率12%を超えると予測されています。この世界的な潮流は、手作業による従来のアプローチが限界を迎えていることを示しており、特に日本固有の課題である「セキュリティチェックシート」の対応においても、自動化へのシフトは不可欠です。

こうした市場環境のもと、「QuickCheck」は単なる回答作成の効率化ツールにとどまらず、企業の信頼を支えるインテリジェントな基盤へと進化を続けていくことが予想されます。今後は最新の法規制や国際的なセキュリティ規格をリアルタイムで学習し、企業の現状に応じた最適な回答を導き出す「コンサルティングAI」としての機能を強化し、蓄積されたデータを活用して自社のセキュリティ成熟度を可視化することで、回答側と依頼側の双方が迅速にリスク評価を行える、信頼性のハブとしてプラットフォーム化していくことが期待されます。

また、北米を中心としたグローバルな需要の高まりを見据え、国内基準のみならずSOC2などの国際基準への対応も拡充していくことが予想されます。これにより、海外進出を加速させる企業のコンプライアンスを支える強力な武器となり、企業がセキュリティという「守り」に足止めされることなく、本来の強みである開発や営業という「攻め」の業務に全力を注げる社会を、AIセキュリティソリューションズは実現していくことでしょう。

会社概要

会社名:株式会社AIセキュリティソリューションズ
所在地:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目8−4 EX恵比寿西ビル5F
設立年月日:2024年1月
代表者名:門脇 史恭 
公式HP:https://ai-security-solutions.co.jp/

まとめ

QuickCheckは、過去データ×生成AI×専門スタッフの組み合わせで、回答作成の省力化と提出品質の両立を狙うサービスです。
導入先の企業規模や継続利用の広がり、管理機能の拡充ペースが“プロダクトの強さ”を測る観点になりつつ社内のセキュリティ方針や過去回答の整備が進むほどAI学習の質も上がるため、導入企業側の運用設計まで含めて支援できるかにも注目が集まります。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社AIセキュリティソリューションズのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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