最終更新日 26/04/10
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【株式会社パンフォーユー】パンのサブスクとは?独自技術とITでパン屋をDXするスタートアップ!

DXIT食品
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(引用:公式HP

原材料高と人手不足で、地域のパン屋は店頭だけで売り切る運営が難しくなっています。 しかもパンは商圏が狭く、遠方の顧客へ届けにくいのも構造課題です。 一方、家庭は時短志向が強まり、企業も福利厚生の充実が採用・定着に影響する時代です。 

株式会社パンフォーユー(以下、パンフォーユー)は、独自の冷凍技術とITでパンを全国に流通させ、DX(デジタル活用で業務を変えること)で個人向けサブスクからオフィス・業務用まで販路を広げています。 

本記事では、株式会社パンフォーユーの事業内容や資金調達動向、市場の規模等について詳しく紹介します。

事業内容①:冷凍パンのサブスク「パンスク」

(引用:公式HP

パンフォーユーは、冷凍パンのサブスク「パンスク」を提供しています。こちらは、全国の提携ベーカリーから冷凍パンが定期的に届くサービスです。1回あたり8個前後のパンが届き、どの店のパンが届くかは開封するまで分からないといった出会いの体験を提供しています。第4回日本サービス大賞で農林水産大臣賞を受賞しており、今かなり注目されているサービスです。

パン屋にとっては、商圏の制約を越えて全国へ届けられる点が大きい一方、受注生産型にすることで食品ロスの軽減や働き方の負荷低減にもつながります。

焼きたてのおいしさを閉じ込める独自の冷凍技術に加え、国内特許取得済みの専用袋に入れることで水分やデンプンを守り、温め直しで食感・香りを再現しやすい作りとなっています。冷凍庫で1カ月以上保存可能とされ、利用のハードルも低いです。

2026年3月時点で登録会員は6万人を超え、提携ベーカリー100店舗を超えるなど、今まさに注目を集めているサービスです。 「選ぶ手間より発見を楽しみたい」パン好きのかたはもちろん、地方の名店を自宅で味わいたい方にもおすすめです。

詳しくはこちらから

事業内容②:オフィスでいつも焼き立てパンを「パンフォーユーオフィス」

(引用:公式HP

またパンフォーユーは、冷凍庫を置くだけで、地域のパン屋さん・パン工場の手作りパンをオフィスで購入できる“置き型社食”の福利厚生サービス「パンフォーユーオフィス」の提供も行っています。こちらのサービスは、社員食堂がない拠点でも導入しやすく、個包装パンを温めるだけで食べられます。

同サービスは、冷凍パンの購入価格を企業が半額負担し、従業員が割安に購入できる仕組みで、食の支援を制度として組み込みやすくなっているため、「手間をかけずに福利厚生を充実させたい」「間食や残業時の選択肢を増やしたい」という課題を抱えている企業にぴったりです。
また「置きカフェプラン」では、冷凍庫運用からパン補充までをサービス側が担うため、総務・人事の運用負荷も抑えられます。

(引用:公式HP

導入実績は400社以上とされ、昼食だけでなくおやつ・残業時軽食など利用シーンが広がっていることも示されています。

事業内容:パンを販売したい事業者とパン屋をつなぐプラットフォーム「パンフォーユーBiz」

(引用:公式HP

さらにパンフォーユーは、パンを販売したい事業者とパン屋さんをあらゆる形でつなぐプラットフォーム「パンフォーユーBiz」を提供しています。こちらは、ホテル・飲食店・小売・イベントなどの「パンを提供したい事業者」と地域ベーカリーをつなぐ、業務用冷凍パンの卸・OEM(他社ブランドの製造)プラットフォームです。検索・注文をオンラインで完結でき、必要数量で仕入れられます。

外食・宿泊業では人手不足の中で、店内でパンを一から焼く運用が難しいケースがありますが、「パンフォーユーBiz」は、冷凍パンの安定供給により品質の底上げと省人化の両立を支援します。

2025年のオープン時点で160種類以上のラインアップやOEM対応を掲げ、用途に合わせた商品選定・提供が可能だとしています。 さらに投資家発表では、提携先ベーカリー200店舗超、400種類以上のラインナップ(2026年3月末時点)を整えているとされ、幅広い選択や調達の安定性も特徴です。

小ロットから注文できるため、在庫リスクを抑えて導入しやすい点も利点で、朝食やメニューの質を上げたいホテル・カフェ、繁忙期の仕込み負担を減らしたい飲食店、催事で地域パンを扱いたい事業者におすすめのサービスとなっています。

資金調達:グローバル・ブレイン株式会社からの出資

(引用:PR TIMES

パンフォーユーは2026年4月2日、グローバル・ブレイン株式会社より、Shinhan Venture Investment Co.,Ltd.と共同で運営する「新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合」を通じて、出資を受けました。

グローバル・ブレインは、パンフォーユーの冷凍パン業界における実績と、今後注力するリアル店舗におけるソリューション提供のポテンシャルを高く評価し、今回の出資を決定しました。また本出資を通じて、パンフォーユーのベーカリーDXプラットフォーム事業のさらなる成長に向けて積極的に支援を行っていくと述べています。

パンフォーユーは今後生成AIを活用したさらなるプロダクト強化を推進していくと発表しています。また、特に地方の深刻な人手不足の解決に向けて、リアル店舗の販売現場における冷凍パンを活用したオペレーション効率化ソリューションを提供する予定です。

市場規模:拡大する冷凍ベーカリー市場と成長の背景

(引用:グローバルインフォメーション

世界の冷凍ベーカリー市場は、2025年に約550億米ドルと評価されており、年平均成長率(CAGR)7.2%で拡大し、2035年には約1,097億米ドルに達すると予測されています。従来は「利便性重視」のカテゴリーでしたが、現在では外食産業や小売、業務用供給の重要なインフラへと進化しています。

市場成長の背景には、労働力不足への対応や業務効率化のニーズがあります。製造工程の自動化や冷凍技術の高度化により、品質を維持しながら省人化を実現できる点が評価されています。また、食品ロス削減や環境配慮といったサステナビリティへの対応も市場拡大を後押ししています。

■ 業界構造とトレンド

冷凍ベーカリー製品は、予備発酵済みや部分焼成といった技術により、現場で焼きたて品質を再現できる点が特徴です。これにより、調理時間の短縮と品質の均一化が可能となり、外食や小売の現場で高い需要を獲得しています。

さらに物流インフラの発展により、冷凍食品の流通効率が向上し、地域を超えた商品供給が可能になっています。こうした変化は、パンフォーユーのようなプラットフォーム型ビジネスと非常に相性が良いといえます。

■ パンフォーユーのポジション

パンフォーユーは、冷凍技術とITを組み合わせ、消費者・企業・ベーカリーをつなぐ独自のポジションを確立しています。サブスク、法人向け、業務用の複数チャネルを持つことで、市場拡大の恩恵を多面的に取り込める構造となっています。

会社概要

・会社名:株式会社パンフォーユー
・所在地:〒376-0031  群馬県桐生市本町5-368-9
・設立年月日:2017年1月17日
・代表者名:矢野健太
・公式HP URL:https://panforyou.jp/

まとめ

株式会社パンフォーユーは、独自の冷凍技術とITを軸に、個人向けサブスク「パンスク」、オフィス向け福利厚生「パンフォーユーオフィス」、業務用卸・OEM「パンフォーユーBiz」を展開し、地域パン屋の販路拡大と生活者・企業の利便性を同時に高めてきました。 直近では出資を通じた支援も得ながら、生成AI活用によるベーカリーDXと、リアル店舗の省人化支援を打ち出しており、今後の動向にも期待が高まります。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

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