
「いつかは海辺に別荘を持ちたい」――そう願いつつ、購入後の管理や維持費、使わない期間のコスト負担を思うと一歩踏み出せない方は少なくありません。
一方、リモートワークやワーケーションの定着で、多拠点生活への関心は急速に高まっています。
こうした悩みと新しいライフスタイル需要を結びつけているのが、株式会社UMITOです。海最前列の希少な一等地に建てたスモールラグジュアリーホテルや別荘を「シェア購入」できる仕組みを提供し、所有と利用を両立させました。
本記事では、株式会社UMITOの事業内容や資金調達動向、市場規模について詳しく紹介します。
事業内容:海辺のスモールラグジュアリーをシェアで所有する

株式会社UMITOは、「海の目の前の絶景ロケーション×スモールラグジュアリー」をコンセプトに掲げ、シェア型ホテル・別荘・レストラン・不動産投資塾を展開する企業です。コアサービスは、別荘として使いたい分だけ年間10泊から保有できる「シェア購入」モデルです。
サービスの特徴と仕組み
UMITOのシェア購入では、年間の利用日数を10泊・20泊・30泊から選んで取得します。年間10泊なら約1/36の所有権を持つ形となります。利用しない期間はUMITOがホテルとして貸し出して収益化し、運営・建物の管理・メンテナンスもすべて同社が引き受けます。
月々の管理費には清掃費や光熱費が含まれ、宿泊時のルームチャージも発生しません。高額ホテルに年10泊するよりも年間支出を抑えられ、減価償却による税効果や相続時の評価額圧縮といったメリットも享受できます。
「相互利用」と差別化ポイント
購入したUMITOシリーズは、熱海・鎌倉・沖縄・ハワイなど他拠点との相互利用が可能です。長年の不動産開発で培った独自の仕入れルートを背景に、海と一体になる感覚を得られる一等地に絞り込んでいる点が最大の強みといえます。
ターゲットは、別荘の保有を検討する富裕層、多拠点生活を望むビジネスパーソン、福利厚生や法人ギフトとして活用したい企業など多岐にわたります。一流シェフによる食体験やコンシェルジュサービスといった上質なホスピタリティも、選ばれる理由のひとつ。
加えて2026年5月からは、立地や将来性を厳選した土地を販売する「UMITO Collection」もスタート。建築家のアサインや設計支援まで一貫してサポートする新たな選択肢を打ち出しています。
資金調達:累計約182億円規模、JAL等から24億円を確保
株式会社UMITOは2026年4月、総額約24億円の大型資金調達を実施しました。これで創業以来の累計調達額は約182億円規模に達し、事業拡大に向けた強固な財務基盤が整いつつあります。
調達の概要
- 日付:2026年4月
- 調達額:約24億円
- 調達方法:第三者割当増資およびモルガン・スタンレーMUFG証券による各種金融スキーム
- 調達先:日本航空株式会社、株式会社Plan・Do・See、Hongo Holdings株式会社(辻・本郷グループ)
資金使途と業務提携の狙い
調達資金の使途は大きく3つあります。第一に、海外物件取得や国内外の新規開発プロジェクトへの投資など、開発・投資の加速。第二に、顧客満足度を高めるための運営体制拡充とシステム整備。第三に、急成長を支える専門人材の確保です。
注目すべきは、各出資企業との具体的な連携が描かれている点です。日本航空とは顧客基盤の相互活用や稼働率向上、Plan・Do・Seeとはホテル・レストラン運営の知見を生かした商品企画、Hongo Holdingsとは税務・販売面のノウハウを活用した商品設計を進める計画です。
2026年4月7日には日本航空との資本業務提携も締結。シェア購入でのマイル積算や宿泊体験でのマイル利用など新サービスの共同展開も発表されており、富裕層・旅好き層への訴求力は一段と高まる見込みです。

市場規模:拡大するラグジュアリートラベルとシェアリング経済
UMITOが属する市場は、複数の追い風を受けて拡大中です。ここでは関連する3つの市場動向を整理します。
日本のラグジュアリー旅行市場
IMARCグループの調査によると、日本のラグジュアリー旅行市場は2024年に3,710万ドル規模に達し、2033年には8,460万ドルへ拡大する見込みです。年平均成長率は8.7%と予測され、宿泊にとどまらないライフスタイル体験への需要が顕著に伸びています。

バケーションレンタル・シェアリング市場
貸別荘などのバケーションレンタル市場は全世界で約11兆円規模に達し、日本国内でも将来的に8,000億円超まで拡大するとの試算があります。国内のシェアリングエコノミー全体の市場規模は、2021年の2兆4,198億円から2030年度には14兆円以上へ成長する見通しです。
セカンドハウス市場とUMITOのポジション
国内で別荘を所有する世帯は30万〜35万戸とされ、リモートワークの普及で若年層のワーケーション需要も拡大しています。完全所有よりシェア・共同所有を志向するミレニアル世代・Z世代の動きも加速中です。
そのなかでUMITOは、「海最前列の一等地」という極めて希少なポジションを押さえています。2029年までに10拠点の開業を予定しており、富裕層を中心とした堅調な需要を取り込みながら、シェア型ラグジュアリー市場でのリーディングポジション確立を目指しています。
会社概要
- 会社名:株式会社UMITO(旧:HORIJUKU株式会社)
- 所在地:東京都(コーポレートサイトに記載)
- 設立年月日:2019年春
- 代表者名:代表取締役CEO 堀 鉄平
- 公式HP:https://umito.jp/
まとめ
株式会社UMITOは、「海と一体になる感覚」を味わえる一等地に厳選したスモールラグジュアリーホテル・別荘を、シェア購入という新しい仕組みで提供しています。所有と利用の両立、税効果、運営の手間ゼロといった魅力は、忙しい富裕層やビジネスパーソンから広く支持を集めています。
日本航空をはじめとする大手企業との資本業務提携や24億円の資金調達によって、海外展開や新規開発も加速。2029年までの10拠点開業計画は、ラグジュアリートラベルやシェアリングエコノミーの追い風と重なり、存在感はますます高まりそうです。
弁護士・実業家として独自のキャリアを歩んできた堀鉄平氏が率いるUMITOが、日本発のシェア型ラグジュアリーブランドとしてどこまで広がるのか、今後の動向に注目です。
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