最終更新日 26/08/14
国内スタートアップ

【株式会社HARTi】「HARTi Photo」で来場体験をDX|SNS拡散とCRMを両立

AI
国内スタートアップ
Share this post
(引用:公式ホームページ

イベント会場や商業施設に足を運んだ来場者の熱量を、その後のマーケティングにどう活かすか。多くの企業が長年抱えてきた課題です。現地でどれだけ盛り上がっても、その体験がSNSで拡散されず顧客データとしても蓄積されなければ、施策は一過性に終わってしまいます。

この課題に新しいアプローチで挑んでいるのが株式会社HARTiです。同社は小型・通信対応のスマートプリ機「HARTi Photo」を通じて、来場者の”撮る・シェアする”という自然な行動をSNS拡散とCRM施策に接続。リアルとデジタルを融合させたマーケティングプラットフォームを提供しています。

本記事では、株式会社HARTiの事業内容や資金調達動向、市場規模などについて詳しく紹介します。

事業内容:来場体験を”データ”と”拡散”に変えるスマートプリ機

(引用:公式ホームページ

「HARTi Photo」は、イベント会場や商業施設、ポップアップストアなどに設置できる小型のスマートプリ機です。従来のプリ機と同様、撮影後は紙のプリントとデジタルデータの両方を無料で保存できるほか、AIレタッチ機能により自然な”盛り”を実現している点が特徴です。

小型・通信対応で多様な設置シーンに対応

HARTi Photoの最大の強みは、大型ブースを必要としない小型設計にあります。ライブ会場やポップアップショップ、カフェの一角、常設ストアなど、限られたスペースにも柔軟に導入できます。加えて通信機能を備えているため、フォトフレームのデザインをインターネット経由で遠隔更新できるのも利点です。イベントやキャンペーンごとに限定デザインへ即座に差し替えられ、施設運営者にとって運用負荷が軽い点も魅力でしょう。

SNS拡散とCRMを一気通貫でつなぐ

HARTi PhotoはNFTアプリ「HARTi」と連動しており、単なる撮影機器にとどまりません。来場者が自ら撮影した写真をSNSで共有し、そこからファンエンゲージメントが広がっていきます。加えて、HARTiアプリのチャット機能を通じて、NFTホルダー向けにクーポン配布やイベント告知も可能。オンラインコミュニティを起点にリピート来館やLTV(顧客生涯価値)の向上にもつなげやすい仕組みです。

(引用:公式ホームページ

差別化ポイントと導入メリット

競合サービスと比べた独自性は、AI搭載・小型・通信対応の3点を同時に満たしている点にあります。ブランドや施設側は、話題性のある販促企画を打ちながら、顧客データを蓄積し、パーソナライズされたマーケティング戦略を展開可能です。ターゲット層としては、ブランドプロモーションを行いたい企業、商業施設やエンターテインメント施設の運営者、ポップアップイベントを企画する事業者などが想定されています。

資金調達:プレシリーズAでサイバーエージェント・キャピタルらから調達

(引用:PR TIMES

HARTiは2019年のエンジェルラウンドを起点に、着実に資金調達を重ねてきました。直近の動きは以下の通りです。

  • 日付:2026年6月25日
  • ラウンド:プレシリーズA(追加調達)
  • 調達額:非公開
  • 調達先:サイバーエージェント・キャピタル、グッドスマイルカンパニー

これに先立つ2025年2月にもプレシリーズAラウンドで6,000万円を調達しており、累計投資家にはスタートアップファクトリー1号有限責任事業組合、株式会社丹青社なども名を連ねます。

調達資金の活用方針

今回調達した資金は、スマートプリ機「HARTi Photo」の導入拡大と、オペレーション体制・組織・アプリ/システム基盤の強化に活用される方針です。サイバーエージェント・キャピタルはデジタルマーケティング領域に強く、グッドスマイルカンパニーはアニメ・IPコンテンツ領域で大きな存在感を持つ企業。両社を引受先に迎えたことは、HARTi PhotoがブランドプロモーションからIP関連イベントまで幅広く展開していく戦略と親和性が高いといえます。

グローバル展開と受賞歴

事業展開の面では、中東・バーレーンにIP専門商社事業を担う現地法人「HARTi Arabia」を設立するなど、海外進出も進めています。2024年10月にはUrthと業務提携し、中東・GITEXへ共同出展。CES 2023・CES 2024への出展日本企業にも選出されており、国際的な注目度も高まっています。過去には東洋経済「すごいベンチャー100」への採択、代表の吉田勇也氏がForbesJapan「30 UNDER 30」に選出されるなど、対外的な評価も積み上がっています。

市場規模:拡大を続けるイベント管理プラットフォーム市場

HARTiが事業を展開するイベント・体験型マーケティング領域は、世界的にも国内でも力強い成長が続いています。

世界市場:2029年に約700億ドル規模へ

世界のイベント管理プラットフォーム市場は、2024年に403億4,000万米ドル、2025年には449億6,000万米ドルに達すると予測されており、CAGRは11.5%です。2029年には708億7,000万米ドルまで成長する見込みで、CAGRは12.0%と予測されています。別の予測では2030年に795億2,000万米ドルに達するというデータもあり、いずれにしても2桁成長が続く有望市場です。

国内市場:SaaS型で500億円規模に

国内に目を向けると、2023年のSaaS型イベント管理システムの市場規模は約376.6億円、2024年には435.7億円、2025年には490.2億円規模への成長が予測されています。デジタルイベント管理ソリューションの導入拡大や、参加者体験の向上への需要が成長を後押ししている構図です。

体験型マーケティングにおけるHARTiのポジション

さらに広く見ると、世界のイベント産業市場は2025年の1兆3,387億7,000万米ドルから2030年には2兆867億3,000万米ドルに達し、CAGRは9.3%となる見込みです。今後の主な動向としては、没入型イベント技術の利用増加、データ駆動型イベント分析の統合、パーソナライズされた参加者体験への注力が挙げられます。これらのトレンドはHARTi Photoが提供する価値と極めて親和性が高く、国内市場ではAI・小型・通信対応という独自性を武器に、体験型マーケティング領域でのポジションを確立していく余地が大きいでしょう。

会社概要

  • 会社名:株式会社HARTi
  • 所在地:東京都千代田区丸の内2-3-2
  • 設立年月日:2019年
  • 代表者名:吉田 勇也(代表取締役社長)
  • 公式HPhttps://harti.tokyo/service/

まとめ

株式会社HARTiが展開する「HARTi Photo」は、来場者の「撮影する」という自然な行動を起点に、SNS拡散とCRM施策を一気通貫でつなぐ新しいマーケティングプラットフォームです。すでに新宿マルイ アネックスの「Annivroad by Bushiroad Creative Store」や池袋PARCO、イオンの夏季キャンペーンなど、多様な業態への導入が進んでおり、リアル体験のDX化を牽引する存在として存在感を高めています。

サイバーエージェント・キャピタルやグッドスマイルカンパニーからの出資を受け、体制強化とサービス拡大が期待されるHARTi。「Say Hi to ART」という理念のもと、アートやIP、ブランド体験を新しい形で届ける同社の今後の展開に注目です。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。株式会社HARTiのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

システム開発はGenAiにお任せ!

 New Venture Voiceは、株式会社GenAiによって運営されています。
 当社は「未来を最速で実現する」をミッションに掲げ、ITコンサルティングやシステム開発、メディア事業を展開しています。テクノロジーの力で企業の成長を支援し、新たなビジネス創出を通じて、より良い未来の創造を目指しています。
 当社の詳細な事業内容やお問い合わせについては、以下よりご覧ください。

目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました