最終更新日 26/06/30
国内スタートアップ

株式会社ハッカズークが拓くアルムナイ活用|退職者と企業をつなぐ新潮流

HRマッチングプラットフォーム
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(引用:PR TIMES

少子高齢化で労働力不足が深刻化するなか、企業は優秀な人材の確保にこれまで以上の労力を割いています。一方、長年投資して育成した社員が退職した瞬間、その関係はぷつりと途切れてしまうのが実情です
退職者(アルムナイ)の培ったスキルや知見を企業の外でも活かせる仕組みがあれば、人材の流動性と企業競争力を同時に高められるはずではないでしょうか。

株式会社ハッカズークは、日本で初めてアルムナイに特化したサービスを展開し、企業と退職者の継続的な関係構築を支援してきました。2025年にはアルムナイの専門性を業務委託として活用する新サービスも立ち上げ、新たな労働循環モデルの構築に挑んでいます。

本記事では、株式会社ハッカズークの事業内容や資金調達動向、市場規模などについて詳しく紹介します。

事業内容①:アルムナイ専門プラットフォーム「Official-Alumni.com」

『Official-Alumni.com』は、日本で初めてアルムナイに特化して開発されたクラウドサービスです。名簿管理、チャット、ニュースや求人などのコンテンツ配信、イベント管理といった機能を一気通貫で備え、企業と退職者、あるいは退職者同士の継続的なネットワーク構築を支えます。

(引用:official-alumni.com

このサービスが解決するのは、「退職後に関係が途切れてしまう」という日本企業の根深い課題です。多くの企業は採用前の候補者や在籍中の社員に多大な時間とコストを投じる一方、退職後はつながりが断たれてしまいます。アルムナイとの関係を維持できれば、カルチャーマッチした即戦力人材の再雇用(カムバック採用)、転職先で決裁権を持つアルムナイとのビジネス協業、さらには「退職後も応援したい会社」というブランディングによる採用力向上など、具体的な価値が生まれます。

差別化の軸は、豊富な支援実績から蓄積したノウハウに基づく洗練されたシステムと、それを最大限に活用するためのコンサルティングを両輪で提供している点です。プライバシーマークやISMS認証(ISO27001)も取得しており、金融機関や大手企業でも安心して導入できる堅牢なセキュリティ環境を備えています。日本マーケティングリサーチ機構の調査でも、企業向けアルムナイ専門サービスのシェアNo.1を獲得しました。

導入企業にはトヨタ自動車、三菱商事、三井住友海上火災保険、ニトリホールディングス、NTT西日本、エーザイなど、日本を代表する大手企業が名を連ね、業界・規模を問わず幅広く活用が進んでいます。

事業内容②:アルムナイ業務委託サービス「オフィシャル・アルムナイ・パートナーズ」

2025年、株式会社ハッカズークは新たな取り組みとして「オフィシャル・アルムナイ・パートナーズ」をスタートしました。退職後も古巣企業とのつながりを活かしつつ、アルムナイが自らの専門性を外部で発揮できる業務委託マッチングプラットフォームです。

このサービスが目指すのは、大企業出身の潜在タレントを社会全体で「シェア」する新しい労働循環モデルの構築です。たとえば大手企業を退職した専門人材が、業務委託として古巣や他企業、行政機関、教育機関などで活躍できる仕組みを提供することで、雇用の枠を超えた柔軟な働き方を実現します。

ターゲット層は、専門性を活かしたい退職者と、即戦力人材を必要としつつも正社員雇用までは難しい企業や組織。アルムナイ側には、信頼関係のある古巣との接点を活かしながらキャリアを多様化できるメリットがあります。企業側にとっても、カルチャーや業務理解のある人材を業務委託で柔軟に活用できる点が大きな価値となるでしょう。

第一弾の賛同パートナーには、エーザイ株式会社、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社りそなホールディングスといった大手企業が参画を表明。退職後も業務委託として前職の採用業務を担当しているアルムナイからは「ボーダレスな関係性を体現できていることに大きな幸せを感じている」という声も寄せられており、企業と個人の双方に新しい働き方の価値が生まれつつあります。

グループ全体のビジョンである「BBB(Buy・Build・Borrow)のプラットフォーム」のうち、まさに「Borrow(借りる)」の領域を担うのがこのサービスであり、人材市場における重要な選択肢となっていくことが期待されます。

資金調達:累計約4億円、マネーフォワード系VCなどが出資

株式会社ハッカズークは、2017年の創業以来、着実に資金調達を積み重ねてきました。直近の主な調達は次のとおりです。

  • 日付:2022年5月
  • 調達額:約1.4億円
  • 調達方法:第三者割当増資(創業以来4回目の調達)
  • 調達先:マネーフォワードベンチャーパートナーズが運営するHIRAC FUND1号投資事業有限責任組合(リードインベスター)、西武しんきんキャピタル、静岡キャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、個人投資家2名

これに先立ち、2018年にはエンジェル投資家4名から、2019年にはドリームインキュベータやポケラボ創業者の佐々木俊介氏らから数千万円、2020年にもVC・エンジェル投資家から調達を実施。創業以来の累計調達額は約4億円に達しています。

現在の株主には、マネーフォワードベンチャーパートナーズ、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、テラスカイベンチャーズ、岡三キャピタルパートナーズ、西武しんきんキャピタル、静岡キャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、いわぎん未来投資など、金融機関系や事業会社系のVCが多数名を連ね、地域金融機関とも幅広い接点を持っています。

さらに2024年10月には、採用業務支援(RPO)領域の株式会社レインとの経営統合により「ハッカズークグループ」が誕生。組織の「入り口(採用)」と「出口(退職)」をつなぐ事業基盤がより強固になりました。

日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社【2026年版】」のコミュニケーション分野にも選出されており、成長スタートアップとしての評価も一段と高まっています。

市場規模:成長を続けるビジネスマッチングと業務委託市場

国内ビジネスマッチング市場は約2,000億円規模に拡大

デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によると、国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場は2024年度に前年比110.8%の1,991億円、2025年度には109.1%増の2,172億円に達する見込みです。マッチング領域全体が二桁成長を続けており、企業と人材・パートナーをつなぐ仕組みへの需要拡大が読み取れます。

人材サービス市場は2030年に19兆円規模へ

矢野経済研究所の調査によると、人材サービス・アウトソーシング市場は2022年度から2030年度にかけて3.34%で年平均成長率3.34%で推移し、2030年度には19兆3,173億円に達すると予測されています。少子高齢化による労働力不足のなかでも、人材需要の高まりがそれを上回り、市場全体は成長を維持する見通しです。

(引用:矢野経済研究所

アルムナイ市場におけるハッカズークのポジション

こうした成長市場のなかでも、アルムナイ領域は黎明期にありながら急速に拡大しているとみられます。株式会社ハッカズークは創業以来、日本のアルムナイサービスのパイオニアとして市場を牽引してきました。2025年に始動した「オフィシャル・アルムナイ・パートナーズ」は、アルムナイの専門性を企業や行政・教育機関が「Borrow(借りる)」形で活用する新しい労働循環モデルであり、業務委託マッチング市場の需要拡大を直接取り込む事業モデルとなっています。

会社概要

  • 会社名:株式会社ハッカズーク(Hackazouk Inc.)
  • 所在地:東京都
  • 設立年月日:2017年
  • 代表者名:代表取締役CEO 鈴木 仁志
  • 公式HPhttps://www.hackazouk.com/

まとめ

株式会社ハッカズークは、日本ではまだ馴染みの薄かった「アルムナイ」という概念を、企業文化として根付かせてきたパイオニアです。『Official-Alumni.com』による継続的な関係構築の基盤に加え、2025年に始動した「オフィシャル・アルムナイ・パートナーズ」では、アルムナイの専門性を業務委託として活用する新しい労働循環モデルを提唱しています。

労働力人口が縮小し、人材獲得競争が激しさを増すなか、退職を「終わり」ではなく「次のつながりの始まり」と捉え直す同社のアプローチは、企業と個人の双方に大きな価値を生み出すはずです。経営統合や大手企業との連携拡大、社会的な評価の高まりを背景に、今後さらに事業領域を広げていくことが期待されます。

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