最終更新日 26/08/06
国内スタートアップ

【株式会社e-portal】「つながりプラス」で在日外国人の孤立を解決する新しいコミュニティ

コミュニティ海外
Share this post
(引用:公式ホームページ)

日本で暮らす外国人の数は2024年6月時点で約358万人と過去最高を記録し、国内総人口の約3%に達しました。ところが言語の壁や文化の違いから行政サービスや地域コミュニティにつながれず、孤立してしまう外国人が少なくありません。ゴミの分別、病院のかかり方、職場での慣習など、日常のささいな疑問が積み重なり、大きなストレスへと発展するケースもあります。こうした課題に対し、株式会社e-portalは「学びの先に、つながりがある。」をコンセプトに掲げ、外国人向けコミュニティサービス「つながりプラス」で解決策を提示しています。本記事では同社の事業内容や資金調達動向、市場規模などを詳しく紹介します。

事業内容:外国人向けコミュニティサービス「つながりプラス」

(引用:公式ホームページ

「つながりプラス交流会(つなプラ)」は、日本で生活する外国人を対象に、日本の生活・仕事・文化について学びながら参加者同士が交流できるコミュニティサービスです。2026年7月の本格始動が発表され、ブランドリニューアルを経て、より多くの外国人に親しまれる場を目指しています。

交流会が解決する社会課題

在日外国人が抱える悩みは、言葉の壁だけではありません。ゴミの分別ルール、地域での暮らし方、病院の受診方法、災害時の備え、職場での立ち居振る舞いなど、日常生活のあらゆる場面で「誰に聞けばいいかわからない」状況が生まれがちです。結果として孤立を深め、日本社会との接点を持てないまま過ごしてしまう方も少なくありません。「つながりプラス」は、こうした課題に学びと交流を組み合わせた新しいアプローチで応えています。

プログラムの流れと独自性

交流会は、STEP1「受付」、STEP2「自己紹介」、STEP3「テーマ学習」、STEP4「自由交流・個別相談」の4ステップで進行します。テーマ学習では、「ゴミの分別と出し方」「地域での生活マナー」「病院の利用方法」「災害への備え」「日本の職場文化」など、実生活で必要となる知識を扱ってきました。

このサービスの独自性は、単なるネットワーキングイベントではなく、「日本生活に特化した学習コンテンツ」と「安心して参加できるコミュニティ」を融合させている点にあります。参加者同士が経験や情報を共有することで、「自分だけが困っているわけではない」と感じられる安心感が生まれ、日本人スタッフに直接相談できる時間も用意されています。

ターゲット層と利用メリット

対象は日本で暮らす外国人全般で、特に日本語がまだ得意でない方や、来日して間もない方に向いています。公式サイトのコンテンツは「やさしい日本語」と中国語に対応しており、参加のハードルを下げる工夫がなされています。交流会は東京都内を中心に継続開催されており、開催情報は「日本養成カレッジ」の公式サイトやInstagram(@nihon_yosei_college)で発信されています。生活知識を得られるだけでなく、同じ立場の仲間や日本人スタッフとの温かなつながりを築ける点が大きな魅力です。

背景:創業からの歩みと事業拡大戦略

創業と経営の背景

同社は2005年5月に設立され、代表を務めるのは谷口雅之氏です。

「付加価値の高いサービスをポータルサイトに盛り込み、ユーザーと企業をつなぐ」を理念に、Webサービスの企画・設計・開発を軸として事業を展開してきました。

「枠にとらわれない」をモットーに、時代の変化に応じて新しい挑戦を重ねている点も特徴です。

(引用:公式ホームページ

事業成長のフェーズ

(引用:公式ホームページ

主力サービスの一つ、日本最大級のトランクルームポータルサイト「eトランク」は、掲載物件数9,000件以上を誇るまでに成長しました。2026年7月には、eトランクの掲載事業者数が240社を突破し、管理画面からリアルタイムで問い合わせを確認できる新機能もリリースされています。日本全国のバイク置き場検索サイトなど、ニッチながらニーズの高い領域でも存在感を発揮してきました。過去にはスリランカ・ミャンマーでの海外事業も展開しており、国際的な情報発信の経験も蓄積されています。

現在の事業拡大戦略

こうした知見を活かし、同社は在日外国人向けサービス領域へ本格的に参入しました。「日本養成カレッジ」を通じた情報発信と、「つながりプラス」による交流の場の提供を組み合わせることで、外国人が日本で自立して暮らすための包括的な支援を目指しています。2025年10月以降は複数のプレスリリースで事業展開を積極的に発信しており、今後のさらなる拡大が期待されます。

市場規模:拡大する在日外国人支援サービス市場

(引用:矢野経済研究所

在日外国人の増加と社会的背景

出入国在留管理庁の発表によれば、2024年6月時点の在日外国人数は約358万人と過去最高を記録し、国内総人口の約3%を占めています。少子高齢化に伴う労働力不足を背景に、この数字は今後も増加傾向が続くと予測されており、外国人が安心して暮らせる社会インフラの整備は喫緊の課題です。

外国人支援サービス市場の急成長

日本経済新聞の報道によれば、2023年度の外国人採用・管理支援サービスの市場規模(特定技能外国人支援サービス、技能実習生監理事業、外国人材紹介サービスの合計)は、前年度比34.8%増2,467億2,000万円に達しました。年率30%を超える急成長は外国人労働者数の増加を反映しており、支援ニーズが構造的に拡大していることを示しています。

「つながりプラス」の市場ポジション

在日外国人向けコミュニティ市場では、Meetup、Internations、HelloTalk、Tandemなどのグローバルプラットフォームが存在感を持っています。ただし、その多くは英語ベースで運営される交流の場であり、日本での生活知識の習得に特化したサービスは限られます。「つながりプラス」は「日本生活に特化した学習」と「安心できるコミュニティ」を組み合わせた独自のポジションを築いており、日本語・日本文化に不慣れな在留外国人にとって、代替の効きにくい存在となる可能性を秘めています。在日外国人が400万人を超える時代を見据えれば、同サービスの成長余地は非常に大きいといえるでしょう。

会社概要

  • 会社名:株式会社e-portal
  • 所在地:東京都港区新橋5丁目8番3号 代市ビル2階
  • 設立年月日:2005年5月
  • 代表者名:谷口雅之
  • 公式HP:https://dev.eportal.co.jp/

まとめ

株式会社e-portalが展開する「つながりプラス」は、在日外国人が直面する孤立や情報格差という社会課題に対し、「学び」と「交流」を掛け合わせた独自のアプローチで応える注目のサービスです。2005年の創業以来、ポータルサイト運営で培った知見を活かしながら、外国人支援という社会的意義の大きい領域へと事業の軸足を広げています。在日外国人がさらに増加し、日本社会の多様性が加速するなか、同社が果たす役割はますます重要になっていくはずです。「学びの先に、つながりがある。」というコンセプトのもと、一人でも多くの外国人が日本で安心して暮らせる未来を築くe-portalの取り組みに、引き続き注目していきたいところです。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。株式会社e-portalのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

システム開発はGenAiにお任せ!

 New Venture Voiceは、株式会社GenAiによって運営されています。
 当社は「未来を最速で実現する」をミッションに掲げ、ITコンサルティングやシステム開発、メディア事業を展開しています。テクノロジーの力で企業の成長を支援し、新たなビジネス創出を通じて、より良い未来の創造を目指しています。
 当社の詳細な事業内容やお問い合わせについては、以下よりご覧ください。

目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました